言うことを聞かない部下にストレスがたまっている上司向けのページです。
年上の部下が、言い訳ばかりで仕事をしない
新人が言うことを全然聞かない
一見普通なんだけれども、ちょっとおかしい
優秀なんだけれども、、、
このような部下にお悩みの上司が、イライラ、ストレスなく業務に集中出来るための対処法を紹介します。
言うことを聞かない部下にストレスがたまる
・仕事のやる気がない
・人の話を聞く気がない
・言い訳ばかりする
・返事だけは良い
こんな部下が一人でもいると上司としてはストレスがたまりますよね。
新人、同僚、年上、、、社員だけでなくパートの中にも扱いにくい部下はいるものです。
最近は、言うことを聞かない部下の行動が「逆パワハラ」になるのでは?という声もあるくらいです。
直属の上司と部下の間に板挟みになって、ストレスに耐えきれずに鬱になって会社を去る人も。
「アイツが辞めるべきなのに、なぜ自分が、、、」みんなそう思って会社を辞めています。
話すだけでもイライラする部下もいると思います。
上司の心得として重要なことは、「対応できるケースと無理な場合がある」という当たり前のことを認識しておくことです。
「そんなの当たり前でしょ」と思っている段階はまだマシで、追い詰められてくると視野がせまくなり、何とかしないとマズイ!と冷静な判断が出来なくなります。
どんなにストレスがたまっても、熱くなってバカと戦ってはいけません。
常に俯瞰して、高い位置から判断できるようにしないといけません。
言うことを聞かない部下は優秀?
言うことを聞かない部下の中には、営業成績が良いなど優秀な部下も含まれていることがあります。
(逆に、自分が優秀だと勘違いしている人もいますが)
上司の心構えとして大事なことは、優秀だからといって気遣いは無用だということです。
部下と上司は対等な関係ではありません。
「優秀だから言うことを聞かなくても良い」と部下に思わせてしまう行動は一切慎まないといけません。
同じ土俵で部下と競おうとしてもいけません。
最近は「マネージャー」と「プレーヤー」の両方を兼任している「プレイングマネジャー」が多いです、
「プレーヤー」の面が強くでてしまい、部下と競おうとすると上手くいきません。
部下にいいところを見せれば、付いてきてくれる!
と考えるのは危険です。
両方ともバランスよくできれば良いですが現実はそう甘くありません。
仮に、上司の能力が高いことを部下に示せても、逆にライバル視されて「余計に言うことを聞かなくなる可能性」もあります!
もし、優秀な部下が言うことを聞かない場合は、プレーヤー同士で競おうとしてないかを見直してみてください。
優秀な人間は、業務の進め方などに自信を持っています。
なので、周囲に迷惑をかけない、業務に支障がない限り、余計な詮索やアドバイスはしないほうが得策です。
ただ、本当は困っているのにプライドが高くて他人に聞けない人もいます。
なので、困ったことがあったらサポートするむねは常に伝えておくべきです。
優秀な部下のコントロールは「何をやらせるか?」「どう指示をだすか?」などよりも、人間関係(信頼関係の強さ)で決まります。
ポイントは、上司として仕事の能力などを認めていることが分かるようなコミュニケーションを心がけることです。
何をどう認めているか?
数字で伝えられるようにするとグッドです。
辞めさせる方法
言うことを聞かない部下のせいで毎日イライラ、メンタルがやられている、時間や労力がとられていると「辞めさせる方法はないだろうか?」と誰もが思うものです。
しかし、残念ながら上司の権限で部下は辞めさせられません。
しくじると逆にパワハラ認定されてあなたが逆に訴えられる可能性もあります。
では、会社の意向ならどうでしょうか?
「退職勧奨」「解雇」という方法で話を進めることは出来ますが、これも上司と同じで一歩間違えると訴えられる可能性大です。
無断欠席や会社の金を使い込んだなど、よほどのことでない限り社員を辞めさせることはできません。
ただ、リスクは覚悟のうえで何とかしたい人もおられると思います。
あまりオススメはしませんが、方法をご紹介します。
いらない社員(モンスター社員)を辞めさせる方法
いらない社員、モンスター社員を辞めさせるには「自主退職」に追い込むのが鉄則です。
「この人、自分を辞めさせようとしている」と感づかれたらアウトです。
言うことを聞かない部下への特別待遇をやめる
部下の不始末のせいで、管理職としてかなりの時間やエネルギーを割いてフォローしているのではないでしょうか?
この特別待遇を一切やめるのです。
何のフォローもなくなるので部下が自分で対処しないといけません。
いかに、自分が環境に甘えていたかを悟る人もまれにいます。
部下の態度が変わってくれるなら、それはそれでokですよね。
逆に対応しきれなくなれば、部下のほうから退職を考えるようになる可能性もあります。
ポイントは2つです。
(1)直属の上司に相談しておく
(2)あからさまな対応はしない
あくまでも部下全員等しく対応してください。
アスペルガー症候群の部下は注意!
モンスター社員の中に、アスペルガー症候群の人がいます。
「モンスター社員=アスペルガー症候群」ではありません。
上司の対応しだいでは状況を悪化させずに対処できることもあります。
ポイントは早期発見!
この人もしかして、、、と思ったら会話する時間を増やすなどして本人から教えてくれるまで待ちましょう。
あからさまに反抗的な態度をとる人なら対処できますが、本人は悪気がないので上司としての対応に悩む人も多いんです。
「コミュニケーションが下手」
「こだわりが強い」
「これを言ったら気を悪くするだろうという想像力がない」
アスペルガー症候群の特徴の一部ですが、下手にお客様と接する仕事をさせたらクレームの嵐です。
社内の空気も悪くしかねません。
モンスター社員として認定される前に、接し方を工夫(例えば曖昧な指示はさけて具体的な指示をだすなど)して対処したいところです。
言うことを聞かない部下を動かす効果的な方法
- 考えさせる
- 接し方を変える
- コミュニケーションの内容に注意する
- 叱る
- 異動させる
考えさせる
言うことを聞かない部下を動かす効果的な方法1つ目は「考えさせる」です。
部下が言うことを聞かない理由はいろいろあります。
反抗的にしている人もいれば、そのつもりはないけれども結果的にそうなっている人まで。
どのタイプにも効果的な対応は「部下に考えさせること」です。
反抗的な部下は、上司から命令されるのを面倒くさがっている、嫌がっている可能性が高いです。
他人から命令されるのが苦手なタイプです。
なので上司が細かく指示を出すよりも、部下に考えさせたほうが上手くいく可能性が高いです。
反抗的な態度をとる気はない、例えば「思い込み、勘違い、ど忘れで指示通りに動かない部下」の扱いかとしても「考えさせる」は効果的です。
指示通りに動こうとする部下は、上司からすると素直で扱いやすいタイプですが、仕事が他人事でいつまでも成長しません。
自分ごととして考えて、初めて人は成長するものです。
部下に質問する
では、言うことを聞かない部下にどのように考えさせるか?
「考えてみなさい」と言うだけでは全く効果がありません。
いきなり、考えるのはハードルが高すぎます。
そこで、部下に質問をするようにしてください。
質問されると人は考えます。
適切な課題を与えて自ら考える習慣をつけていくのです。
最初は、質問しても無言のままで何も前に進まないかもしれません。
それでも焦らずじっと待ちます。
焦ってべらべら話すと答えを誘導しているように思われるので注意しましょう。
接し方を変える
言うことを聞かない部下を動かす効果的な方法2つ目は「接し方を変える」です。
現状のままで続けても事態は変わりません。
部下への接し方を変えると突破口が見つかるかもしれません。
例えば、あなたが叱ることが多いなら部下の話をよく聞いてみるのです。
逆に、あなたが話をよく聞くタイプなら、ダメなことにはダメと叱る接し方が効果的!
部下への接し方はこうあるべきと決めつけるのはNGです。
部下の育った環境、現在の状況や心理状態、会社の状況など、さまざまな要因が重なって部下は言うことを聞かないのです。
要因は複雑なのに解決法はただ1つ!なんてありえませんよね。
接し方を変えることで突破口が見つからないか探してみましょう。
コミュニケーションの内容に注意する
言うことを聞かない部下を動かす効果的な方法3つ目は「コミュニケーションの内容に注意する」です。
「コミュニケーション」と言われると、ありきたりだと思うかもしれません。
しかし、出来ているつもりも案外できていないものです。
部下が言うことを聞かない理由は「コミュニケーション不足」かもしれません。
上司は部下との会話を機会を増やそうとして「会話時間や頻度(回数)」に意識がいきがちです。
たしかに大事ではありますが、一番重要なのは「話の内容」です。
仕事の指示や、進捗状況の確認で終わっていませんか?
自分の都合ではなく、相手(部下)に関心を向けた会話が必要です。
部下とのコミュニケーションは内容に注意しないと「自分の都合ばかりを押し付けてくる」と思われるなど逆効果になります。これではいつまでも部下が心を開いてくれません。
コミュニケーションを通して部下が「今すぐやりたい仕事」「将来やってみたい仕事」「大切にしている価値観」を上司が把握するように行動すると良いです。
ポイントは事務的に聞かないことです。
堅苦しく話すと、管理職の仕事として(いやいや)話しかけてきているように、部下にとられてしまう可能性があります。
ある時はコーヒーを飲みながら5分程度、ある時は立ち話で1~2分などでかまいません。
自分の話は一切しないで、部下の話に100%耳を傾けるのです。
コミュニケーションの内容に注意しても、すぐ反応が変わることはほぼありません。
継続することでしだいに「この人は自分に関心を持ってくれている」「話を聞いてくれる人」と部下からの信頼を獲得できます。
上司への信頼が、言うことを聞かない部下の行動を変えます!
焦らず根気強くコミュニケーションを続けましょう。
叱る
言うことを聞かない部下を動かす効果的な方法4つ目は「叱る」です。
正当な理由があれば別ですが、そうでない場合は「部下を叱る」ことも上司の仕事です。
大事なことは、部下の人間性まで否定しないこと。
叱ると言っても、無理に怖い上司を演じる必要はありません。
ふだんと違うことをすると、自分のほうが疲れます。
「なぜ叱るのか?」理由を明確に伝えてから、長々を話さずポイントをおさえながら話しましょう。
注意点としては、他の人がいる前で部下を叱らないことです。
以前は、上司としての権威をみせるために、社内で堂々と叱る人がいましたが、いまは逆効果です。
叱られる当の本人も傷つきますし、それを承知のうえでやっている上司に対して、他の人間がどう思うかは想像がつきますよね。
タイミングと場所を選んで叱るようにしましょう。
異動させる
言うことを聞かない部下を動かす効果的な方法5つ目は「異動させる」です。
どんな対策を講じでも何の変化もない部下には、異動させることも視野に入れるべきです。
上の人間に従わないことは、組織の一員としてあるまじきルール違反!
毅然とした対応をとることも時には必要です。
部下の教育が出来ていない自分の責任だとして、いつまでも対応している人がいます。
時間がたてば、それだけ組織やお客さまに悪影響が出ます。
自分だけで何とかしようとしないことです。
直接の上司や、横との連携をとりながら、言うことを聞かない部下には対処しましょう。
部下の様子がおかしい、病気のようが気がすると感じている人は以下のリンク先ページをチェックしてみてください。
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