このページでは「ルールを守らない部下」について解説します。
さいごまで読むと「ルールを守らない部下の特徴と対処法」が分かります。
ルールを守らない部下の特徴
ルールを理解していない
ルールを守らない部下の特徴一つ目は「ルールを理解していない」です。
そもそも社内にどんなルールがあるのかを理解していません。
入社して間もない新人なら仕方ありませんが、ベテランだと「この人は今まで何をしてきたんだろう」と思ってしまいます。
ルールがあることは認識しているが、なぜ決まりが出来たのか、背景や目的まで理解出来ていない部下もいます。
例えば「休み時間は仕事をしない」というルールがあるのに守らない部下の心理を考えてみましょう。
・休み時間は、自分が自由に使える時間である。
・今日は残業したくないので、休み時間も仕事をしよう。
・自分の自由な時間に何をしたって問題ないだろう。
部下にヒアリングすると、だいたいこんな感じの回答がきます。
「休み時間は仕事をしない」というルールは労働基準法に基づいたものであること。
そして、違反した場合、本人ではなく管理側に罰則規定があること。
この2つを上司が部下に教えていない、もしくは教えてもらったが忘れてしまっているわけです。
ルールは理解しているが守らない
ルールを守らない部下の特徴二つ目は「ルールを理解しているが守らない」です。
社内の決まりや、その目的を理解しているが守らない部下もいます。
コンプライアンス違反で、始末書をよく書かされているタイプです。
営業目標を達成するには、多少のルール破りは目をつむる
という環境で働いてきた人に多いです。
「今は昔のようにはいかない。そんな時代ではない」と指導しても、なかなか改善しません。
ずっとやってきた方法なので、そう簡単には変えられません。
ルールを勝手に変える
ルールを守らない部下の特徴三つ目は「ルールを勝手に変える」です。
「締切を守れない」「上司の指示通りに動かない」「勝手に仕事を進める」
こんな人に多いタイプです。
例えば、締切を守らない部下の場合。
「間に合わない」と分かっているのに「忙しいからしょうがない」と意味不明で自分勝手な理由をつけて自己完結します。
上司から確認がないと、しれっと帰宅します。
自分勝手な理由でルールを意図的に変える部下、本人の勘違いでルールを守らない(正確には「守れない」)部下もいます。
ルールを守らない部下の対処法
背景や目的を伝える
ルールを守らない部下の対処法一つ目は「背景や目的を伝える」です。
なぜ休み時間に仕事をしてはいけないか?
「体を休めないと労働効率が悪くなるから」という理由もありますが、管理職が伝えるべきは「守らないと労働基準法違反になるから」です。
守らないといけない理由、守らないと自分以外にも迷惑がかかることを部下に理解させましょう。
勘違いや言い逃れができない指示を出す
ルールを守らない部下の対処法二つ目は「勘違いや言い逃れができない指示を出す」です。
勘違いしやすい部下には、復唱させたり、その指示の目的が何なのかを考えさせるようにします。復唱させるだけで、勘違いの数はかなり減らすことができます!
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意図的にルールを変える部下に対しては、言い逃れができないように指示を明確にします。
例えば、締切は「○月○日○時まで」と明確化します。
提出や報告関連で上司から「あれどうなった?」と部下に聞いているのであれば、部下から提出、報告させるようにルール化します。
こうすることで、上司が言わなかったから提出や報告しなかった、忘れたなど意味不明な言い訳は出来なくなります。