このページでは「部下に自信を持たせる方法」を解説します。
さいごまで読むと、「部下に自信がない理由」と「自信を持たせる方法」が分かります。
部下に自信がない理由
自分の強みが分からない
部下に自信がない理由一つ目は「自分の強みが分からない」です。
「自分の強みを生かしましょう!」と良く言われるけれど、「そんな強みは持ち合わせていない」と諦めているタイプです。
自分の強みを見つけるために、自分の棚卸し(過去を振り返る)をしたり、人と比べて優れている点がないかを探したけれども、全然見つからない。
平均的、もしくはそれ以下の自分に悩みながら日々仕事をこなしている状態です。
こうなるとネガティブな部分にしか目がいかないので、強みを自力で見つけることは難しく負のスパイラルに陥る可能性が高いです。
仕事の達成感がない
部下に自信がない理由二つ目は「仕事の達成感がない」です。
仕事で「感謝されたことがない」「褒められたことがない」「成功体験がない」人に多いタイプです。
自分が何かを成し遂げたという認識がないので、自信が持てずにいます。
専門職でない限り、自分だけで完結する仕事はありません。
一人ひとりが担当を持って分業で仕事を進めることがほとんどです。
自分の仕事が終わったら次の人にバトンタッチ。
その後どうなったかは分からないけれども、次の仕事がやってくる。
「これで良いのか自分、、、」と常に悩んでいる状態です。
過去の失敗のトラウマから抜け出せていない
部下に自信がない理由三つ目は「過去の失敗のトラウマから抜け出せていない」です。
全てを自分のせいにして上司が一切かばってくれなかった場合です。
「責任は全て自分がとるから」と言われていたにもかかわらず、いざ失敗したら掌返しされて裏切られた気持ちでいっぱいです。
上司の裏切りのほかに、チームのメンバーに迷惑をかけてしまった場合もトラウマになりやすいです。
周囲をまきぞいにしてしまった自分が許せずにいます。
過去の体験から抜け出せずに、自信を持って積極的に行動できずにいます。
今の仕事が自分に合っているのか不安
部下に自信がない理由四つ目は「今の仕事が自分に合っているのか不安」です。
「好きなことで生きていく」というキャッチフレーズを見るたびに、「ここではないどこかへ」と常に思っているタイプです。
この仕事にかけるという覚悟が足りないため、自信を持って仕事にあたることが出来ていません。
部下に自信を持たせる方法
褒めるのではなく承認する
褒めることで部下に自信を持たせようとしたことはありませんか?
たしかに、ハマると効果は大きいのですが、上司が褒めるタイミングや方法を間違えると逆効果になります。
しかも、相手(部下)がどう受け止めるかにも個人差があります。
「部下を褒めておけば、なんとかなる」とは残念ながらいきません。
部下に自信を持たせたいときは、「褒めるのでなく承認してください」
承認とは、相手の行動を一度認めるということです。
例えば、部下の行動の効率が悪いとします。
すぐ注意するのではなく「最近がんばっているね」と一度承認します。
承認とは、注意でも褒めるでもない、中立な行為です。
中立な行為、言葉なので、言われて部下の気持ちが良くなる、悪くなることはありません。
ただ、上司に見守られているという安心感を持たせられます。
成功体験を積ませる
部下に自信を持たせる方法一つ目は「成功体験を積ませる」です。
出来るだけ簡単な仕事を数多くやらせて、小さな成功体験を積ませてください。
ただやらせっぱなしだと、達成したかどうかを部下が判断できません。
やり遂げたら、必ず上司から承認してください。
部下を守る姿勢を見せる
部下に自信を持たせる方法二つ目は「部下を守る姿勢を見せる」です。
どんなときでも部下を守る姿勢を常に見せてください。
この人なら大丈夫、安心だと部下が思えるかがポイントです。
そのためには上司にも「覚悟」が必要です。
部下を育てるのが上手い人は、「自分が困らないためにと指導する」ではなく「部下が困らないために」という姿勢を貫いています。
その熱意が自信をなくしている部下に火をつけるのです。
部下の強みを教える
部下に自信を持たせる方法三つ目は「部下の強みを教える」です。
「自分のことは、自分が良く分かっている」と思いがちです。
しかし、ほとんどの人が自分自身を理解できていません。
自己分析しても、自分では気づかない点が多々あるものです。
これは長所、短所に関係なくです。
理由は自分のフィルターを通して自分を見つめるからです。
例えば、長所を探すとしましょう。
長所とは何なのか?その基準は自なので
他人から見たら優れている点なのに見落としてしまうのです。
上司から、あなたの強みは○○だと教えることで部下の才能が開花することがあります。
常にフィードバックする
部下に自信を持たせる方法四つ目は「常にフィードバックする」です。
自分の考えや行動が正しいのか、間違いなのか?
分からないまま仕事をするのは不安なものです。
上司が常にフィードバックして、部下の良い行動は引き続き行い、直すべきことはすぐに修正する。
この繰り返しで、自分の考えや行動に部下は自信を持つことが出来ます。